2015年05月07日

vasaalで保元の乱 その1

ウォーゲーム日本史第12号付録の
『清盛軍記 保元・平治の乱』をソロプレイした。
このシリーズ、てっきり冊子の方がゲームの付録だと思ってました。

ユニット数80でカード無しという、物理的にはシリーズ最小クラスの
コンポーネントで同じ値段というのは割高というセコい理由で今まで買い控えていたが
そろそろ品薄になってきたのと、応仁記の前身となったゲームということで
遅まきながらこの度入手に至った。

保元の乱、平治の乱と言えば、
ツンデレのボーイズラブがついに天下を巡る争乱に発展してしまったという
日本史上有数のトンデモ事態だが
ゲームは戦闘準備が完了してからの数日間を描いているので
残念ながら愛を育みつつ、政治的党派を結成するといった要素は
ありません、悪しからず。
なのでゲームの主役は、政治的利権を貪る美男貴公子たちではなく
血生臭い現場の戦闘を請け負う源平の武士たちである。

応仁記と比べると、こちらの方がゲームとしての完成度が高い。
応仁記より一回り小さいサイズのゲームだが
その分、システム上の穴が少ない。
具体的に応仁記より優れている部分を挙げると
・回復が同一氏族に対しては行えないため、過剰にならない
・調略は成功する度にマーカーを消費するので、過剰にならない
・上洛が行動の一つとして実施されるので、プレイヤーの裁量が可能
・源平で地形による攻撃修正が異なるので、戦術的な雰囲気が出ている
つまり応仁記では、双方の首脳の意のままにならない
混沌とした情勢をシミュレートするために施した改変により
ゲームとしての面白さとバランスが失われてしまっているのだ。
清盛軍記のルールを参考に、ルールを改定すれば
清盛軍記並みの良作に変わると思うので、是非検討していただきたい。

清盛軍記は基本的には平治の乱のゲームで
保元の乱は練習用のショートシナリオらしい。
それぞれのシナリオの主役は、最大の戦闘力を誇る源為朝と源義平だが
意外にカギを握りそうなのが源平で唯一回復能力を持つ平頼盛だ。
回復能力を持つのは藤原氏と後白河だが、彼らは源氏と同時に行動することは出来ない。
したがって源氏のグループが移動戦闘を行った後
同時にそれを回復して表面に戻すことが出来る可能性があるのは平頼盛だけなのだ
(行動表でダイスが5の場合だけだが)。
そして平頼盛は調略可能なので、真っ先に調略対象として狙われるだろう。

清盛軍記には応仁記の国人や足軽に相当するユニットが無く
また除去されると判定無しでゲームから除かれるので
その点は応仁記より荒れた展開になりそうだ。

保元の乱シナリオはおよそ鴨川をはさんで
洛中に後白河側、洛外に崇徳側が陣取って始まる。
マップのほぼ中央のスタックが後白河側の本拠地の三条殿で
周囲のエリアには平清盛や源義朝らが展開している。
崇徳側は16ユニットしかなく、大半がマップ右上の白河殿に篭っている。
当然ながら勝利条件は、後白河側に時間的制約を課すものとなっており
およそ3ターン以内に勝利条件を満たさなければ崇徳側の勝ちである。
勝利条件の中で最も達成しやすそうなのは勝利点12点の獲得だ。
ちなみに勝利点は、ほとんどが敵人物の除去によるものである。
崇徳側は基本的に防御修正+3が得られる白河殿から出て来ないだろうから
結局は白河殿を攻撃せざるをえなくなるだろう。

なお少なくない確率で2ターンでゲームが終了する可能性があるが
競技性を考えた場合は、ダイスを振らずに最初から
3ターンと決めておいた方がよいのではないだろうか。

清盛軍記1.png
posted by 慈覚 at 17:30| 清盛軍記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする