2015年05月28日

vasaalで賤ヶ岳戦役 その1

ゲームジャーナルNo.38付録の賤ヶ岳戦役をソロプレイした。
関ヶ原大作戦と同じデザイナーなので、同一システムの兄弟ゲームかと思っていたが
実際にルールを読んでみると、かなり違うシステムだった。
自軍を比較的プレイヤーの思い通りに動かせるという点で、よりストレスの少ないゲームかも。

テーマはゲームとして料理しやすい内線VS外線の構図だが
通常は内線側が質、外線側が量において勝っているのに対し、賤ヶ岳戦役は逆である。
1ヘクスは約3kmぐらいで、6kmの戦国群雄伝シリーズより細かい。
戦国群雄伝のスケールでは、地形効果の表現にいささか無理が感じられたが
このスケールだと、おおざっぱな地形効果はそれなりに機能するように思う。

このゲームの特徴の一つは、丘陵ヘクスに防御時の戦闘修正が無いことだ。
攻撃を受けた後の反撃時に、丘陵からの攻撃に修正がつくだけである。
手番時にあらかじめ陣地を構築しておけば、攻撃を受けても先に反撃を行うことができ
また野戦は1ラウンドのみで終了する。
基本が攻撃側有利という珍しいシステムだけに、陣地の活用が重要になりそうだ。

ゲームのキモは、各プレイヤーの手番の最初にダイス×1で決定される任務数だ。
任務数分の指揮官に戦意向上、回復、陣地構築、行動のいずれかを行わせることができる。
羽柴方は、任務数決定の際に+2のボーナスがある。

指揮官は攻撃力、行動力、身分でレーティングされており
秀吉、秀長の羽柴ブラザーズは攻撃力2、行動力3だが
一方の柴田勝家、柴田勝政、佐久間盛政は攻撃力3、行動力2となっている。
ボクシングに例えると羽柴方の方がリーチが長いのに対し
柴田方はパンチ力に勝るというかんじ。

賤ヶ岳戦役1.png
posted by 慈覚 at 17:47| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その2

第1ターン、羽柴方の任務数は6。
秀吉、秀長の羽柴ブラザーズは定番として
残りはとりあえず戦意向上を重視して池田、丹羽、筒井に配置。
残る1枚は蒲生氏郷を北上させるのに使うことにした。
ブラザーズは、とりあえず伊勢の柴田方の城を陥としに行くことにする。
羽柴秀長以下8ユニットは、関ヶ原から土岐多良越を越えて伊勢へ侵入。
羽柴秀吉以下8ユニットは、安土城から鈴鹿峠の手前まで移動。

柴田方の任務数は5。
せっかくダイスに恵まれたので、積極策を試してみる。
4ターンまでは、豪雪ラインの北での行動は損耗チェックを強いられるが
勝家、勝政、佐久間、前田に出動を命じる。
同時に岐阜城の神戸信孝も清水城へ向けて出撃。
ただし神戸信孝は行動力1なので、移動して攻撃するのに最低2ターンかかってしまう。
滝川は、秀長が近くに迫っているのでそのまま長島城で待機。

神戸信孝は、首尾よく清水城に取り付く。
北国勢はまず前田利家から、栃の木峠南方に進出し損耗は1ユニット。
次に柴田勝政と中小大名のスタック、金ヶ崎城の北まで進み損耗は2ユニット。
佐久間盛政は栃の木峠を越えて前田隊に後続したが、悪天候のため3ユニット損耗。
最後に勝家本隊は金ヶ崎城に向けて3ヘクスしか進めなかったが、損耗は1ユニット。
柴田軍、まずまずの出だしのようである。

賤ヶ岳戦役2.png
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2015年05月30日

vasaalで賤ヶ岳戦役 その3

第2ターン、羽柴方の任務数は8。
ゲームジャーナル本誌のガイドでは中立大名を参戦させるには
任務を割り当てて戦意向上させるのではなく、城を陥とせと書いてあるのだが
柴田方が速攻で来た場合は、のんびり伊勢方面の城を攻めているわけにもいくまい。
幸い任務数に余裕があるので、4つは筒井、丹羽、池田、北畠の戦意向上に使う。
北畠信雄は能力的に使えないが、主力を伊勢方面に回せないとなると必要な戦力だ。
そして2つは定番の羽柴ブラザーズに使うとして、残りは2つ。
清水城を攻めに来た神戸隊には、秀長隊を向かわせる必要がある。

本誌のガイドでは、羽柴方は賤ヶ岳付近の丘陵地帯まで進出して
雪解けまでに陣地構築を済ませるべしとあるが
長浜城を最前線として防衛線を敷いても十分な気がする。
そこで中川清秀に長浜城ヘクスに陣地を構築させることにし
あとは8ニットを擁する三好秀次を長浜方面に進めることにした。

三好隊はダイスに恵まれ、佐和山と長浜の中間まで進む。
秀吉隊は来た道を佐和山へ向けて大返し。
そして秀長隊も土岐多良越から美濃へ戻り、大垣の西方に進出した。

柴田側の任務数は2。
1つは秀長隊が接近してきた神戸信孝に使わざるを得ない。
残る1つは、金ヶ崎城付近の柴田勝政で豪雪ラインの突破を試みることにした。

神戸隊はダイスが良く、岐阜城まで戻る。
他のゲームなら揖斐川で待ち受けるところだが
このゲームは河川で防御するメリットがほとんど無いのだ。
1ラウンドで蒙る損害が小さくなるから、退却する機会が多くなることぐらいか。
そして勝政のダイスはなんと1で、豪雪ラインを突破できずなおかつ3ユニット損耗。
勝政隊は8ユニット中5ユニットが損耗し、これ以上の無理な行軍は命取りになりかねない。

賤ヶ岳戦役3.png
posted by 慈覚 at 12:52| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その4

第3ターン、羽柴方の任務数は7。
このターンは、秀長は大垣城と関ヶ原の間に留めることとし
秀吉、秀次と陣地構築中の中川、伊勢の北畠に任務を割り当てることにした。
あと3つが例によって筒井、丹羽、池田の戦意向上である。

まず長浜城ヘクスに陣地が完成した。
拙僧のルール解釈が間違ってなければ、城塞ヘクスの守備隊以外の軍勢は
陣地が無ければ、他のヘクスと同じく攻撃側の望む限り反復攻撃を受ける。
城塞ヘクスでも、陣地構築する意味は十分ある。

北畠隊はダイスに恵まれ亀山、峰、国府の三城に臨める地点まで進出。
ただし行動力1なので、このターンは攻城戦はできない。
三好隊は、長浜城南東の丘陵に。
そして秀吉隊もそのすぐ南の丘陵まで到着した。

柴田方の任務数は6。
割り当て自体は考えなくても勝家、勝政、佐久間、前田、神戸、滝川でぴったり。
ただ回復が必要な勝政と佐久間以外は、何をさせるか悩むところ。
岐阜城の神戸と栃の木峠南方の前田は、この際戦意向上しておくかとも考えたが
結局どちらも陣地構築を行うことにした。
勝家隊は金ヶ崎城へ、行軍で1ユニット損耗。
滝川隊は長良川、揖斐川を渡って桑名城の北へ。

勝利条件的に、最終ターンまでに羽柴方が状況マーカーを動かさなければならないのだが
おおざっぱに言って、柴田方の動きを封じて伊勢方面の城をかたっぱしから陥とすか
中立武将の参戦を待って全力で柴田本隊を叩きに行くかの二つの選択肢があると思う。
その方針の選択次第で、美濃にいる秀長隊をこれからどちらに動かすかが決まる。

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posted by 慈覚 at 15:48| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その5

第4ターン、羽柴方の任務数は5。
ようやく参戦した池田隊の北上と、城攻め用の北畠隊で2つを使う。
丹羽と筒井の戦意向上は少し迷うところだが、なけなしの2つを使用。
そして最後の1枚で秀長を伊勢へ向かわせることにした。

池田隊は北上し、京の北方まで到達。
北畠隊は亀山城を攻撃、4ヒットで一気に陥落。
城陥落で状況マーカーが1マス動いたことによって丹羽隊が参戦。
また守備隊除去により、筒井の参戦マーカーを動かしこれも参戦。
秀長隊は大垣城、今尾城を経て一気に伊勢へ入る。

柴田方の任務数は6、前ターン同様割り当てに悩む必要はない。
問題は、このターンはまだ豪雪による損耗チェックがあることだ。
まず勝家、勝政、佐久間の主力は全て回復を行うことにした。
これで損耗状態なのは勝政隊の1ユニットのみとなった。
神戸隊と前田隊は陣地を完成させる。
秀長隊が接近してきた滝川隊は、揖斐川を渡って長島城へ戻る。

双方とも先に賤ヶ岳付近に出ると後手からの一撃で叩かれるので、間合いをとっての睨み合い。
柴田方としては、湖西方面で仕掛けたい気がする。

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posted by 慈覚 at 17:47| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その6

第5ターン、羽柴方の任務数は3、雪融けと同時にいきなりこれは厳しい。
秀長と北畠信雄による、伊勢方面の城攻めを優先することにする。
あとは池田恒興に朽木谷を北上させて、陣地構築に適した地点まで進めたい。

池田隊は朽木城の南方まで北上。
秀長隊は桑名城の北西から攻城戦を開始、が戦果なし。
北畠隊は峯城を攻撃、鈴鹿川越しなので4ユニット分しか攻撃できない、これも戦果なし。

柴田方の任務数は3、賤ヶ岳に出るべきか否か。
羽柴方が秀長隊を伊勢方面に行かせたので、タイミング的には出るなら今だ。
ただ出た後は、賤ヶ岳周辺での消耗戦になりそうだ。
結局、勝家と勝政に湖西を南下させ、あと1枚は神戸信孝に後方を撹乱させることにした。

神戸隊は揖斐川をはさんで曽根城に臨む地点まで進出。
勝政隊は湖西を海津の南の丘陵まで南下。
そして勝家本隊は賤ヶ岳北西の丘陵に布陣した。
単純に地形修正なら、平地に攻めおろす賤ヶ岳の方が有利だが
2ヘクス後方に止まることで長浜城周辺の羽柴方に波状攻撃を受けにくいと計算した。
剣術の試合のように、間合いの取り方に大局観が要求されるゲームだ。

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posted by 慈覚 at 19:58| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その7

第6ターン、羽柴方の任務数は6。
まず羽柴ブラザースに2枚、北畠信雄に城攻めをさせるのと筒井順慶を北上させるのに2枚。
あとは湖西方面を守る丹羽長秀と池田恒興に割り当てる。

丹羽隊は大溝城のヘクスに陣地構築を開始、筒井隊は京まで北上。
秀長隊は桑名城攻撃を中止して美濃へ取って返し、今尾城の北へ。
秀吉隊はいったん関ヶ原へ出て、北国街道を近江へ戻り長浜城北方の丘陵に布陣。
柴田方の任務数が3以上なら、仕掛けてくるだろうという読み。
池田隊は朽木城のヘクスへ入る。
北畠隊は峯城の攻撃を続行するも戦果無し。

柴田方の任務数は3。
微妙な枚数だがここは勝家、佐久間盛政、前田利家に割り当て勝負に出る。
最初は目標に一番遠い佐久間隊からだが、ダイスは4で秀吉隊に1ヘクス届かない。
とりあえず賤ヶ岳までで止めておく。
次は前田隊、ダイスは同じく4だがぴったり秀吉の手前まで行ける。
そして勝家隊のダイスも4。
街道沿いに前田隊の手前まで進み、そこから北側の丘陵ヘクスに入る。
勝家隊が秀吉隊を猛攻して5ヒット、前田隊も3ヒット。
全ユニットが損耗状態となった秀吉隊はたまらず退却、柴田方は前田隊を戦闘後前進させる。
羽柴方が不用意だったように見えるが
勝家か前田利家の移動ダイスが3以下ならこうなってはいない。
微妙な確率を読んだ上での駆け引きで、結果は運次第なのだ。

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posted by 慈覚 at 21:30| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その8

第7ターン、羽柴方の任務数は最大の8、痛烈なパンチを喰らったところでこれは有難い。
羽柴ブラザーズに丹羽、池田、筒井、北畠の外様四将で6枚。
残る2枚を三好秀次と堀秀政に割り当てた。

まず丹羽、池田、三好には陣地を構築させ、大溝城のヘクスには陣地が完成。
筒井隊は急遽湖東方面への増援に回すことにし、瀬田川を渡って草津の南へ。
完全に無力化された秀吉隊は、関ヶ原を越えて美濃南西部へ逃げる。
堀隊に後方を護衛させる予定だったが
なんと移動ダイスが1で美濃との国境の手前で止まってしまう。

秀長隊を替わりにと考えたがこちらも移動ダイス1。
仕方ないので曽根城に入り神戸隊を攻撃する。
揖斐川越えの野戦になるので、振れるダイスは半分の4個。
最初のラウンドは秀長隊の攻撃が1ヒット、神戸隊の反撃は0ヒット。
第2ラウンドは秀長隊の攻撃が1ヒット、神戸隊の反撃は全部命中で3ヒット。
あまり戦況が思わしくないので、ここまでで野戦は中止。
北畠隊は鈴鹿川越えに峯城を再度攻撃するも戦果なし。

前田隊から秀吉隊までは街道沿いに7ヘクス、移動ダイスで4以上が出れば野戦を行える。
厳しい状況だが、ただ前田隊は柴田方主力と違って攻撃力2なので
深追いして来れば、他の部隊による返り討ちの可能性もなくはない。

柴田方の任務数は5。
勝政隊は現在地に留めることとし前田、勝家、佐久間、神戸、滝川に割り当てる。
まず神戸隊を、陣地のある岐阜城まで下げる。
滝川隊はまたぞろ揖斐川を渡って桑名城の北へ。
そしていよいよ前田隊だが、移動ダイスは4で関ヶ原を越えて秀吉隊の捕捉に成功。
勝家隊は移動ダイス6で、長浜城と関ヶ原の中間の丘陵ヘクスに進む。
陣地構築中の三次隊か堀隊かのどちらかを攻撃できる位置だ。
佐久間隊は長浜城の北までしか進めなかった。

前田隊が秀吉隊を攻撃して2ヒット。
秀吉隊は2ユニットが壊滅して土岐多良越へ退却、前田隊は戦闘後前進で後を追う。
これにより柴田方は、筒井隊と丹羽隊の参戦マーカーを動かし中立化する。

勝家隊は三好隊を猛攻、6ヒットを与えて退却させる。
このゲームには、最寄りの守備隊から遠ざかる方向へ退却できないというルールがあるので
佐和山城方向へは退却できず、長浜城の南へ退却する。
戦闘後前進すれば陣地構築中マーカーを除去できるが
長浜城と堀隊のZOCで連絡線切れになってしまうので自重する。
佐久間隊は長浜城の羽柴勢を攻撃できるが
敢えて陣地を攻撃する必要はないと判断し、ターン終了。

柴田方が大胆に強攻して来たが、羽柴方には反攻のための戦力がない。
8ユニットというスタック制限下で、地形による防御修正のないこのゲームでは
攻撃力2と攻撃力3の違いは、想定していたより大きかった。

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posted by 慈覚 at 21:58| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月31日

vasaalで賤ヶ岳戦役 その9

第8ターン、羽柴方の任務数は4、ここはもう少し欲しかったが・・・
まず秀吉隊の逃走のために1枚必要、あとは勝家隊に対峙する堀秀政と三好秀次。
最後の1枚は秀長に、任務数に余裕があれば三好隊の中村一氏にも割り当てたいんだが。

まず秀吉隊は太君ヶ畑越を通って近江に戻り佐和山城に入る。
もう1移動力あれば安全圏まで逃げられたのに。
三好秀次は移動ダイス6と逃げ足だけは速く、安土城まで下がる。
堀隊も佐和山城の北まで退却。
勝家隊に攻撃されても佐和山城に退却して
スタックオーバーで秀吉隊を連鎖退却させるという裏技の含み。
秀長隊は任務を割り当ててみたものの、3ユニットが損耗状態で迂闊には動かせない。
仕方ないので南下させて今尾城に入れたが、これなら割り当てる必要はなかったかも。
状況は絶望的になりつつある。

柴田方の任務数はなんと1、季節はずれの大雪でも降ったのか。
美濃方面へ連絡線が通じ、神戸も滝川も動かしたい状況なのに。

前田隊は、移動ダイス4以上で佐和山城の秀吉隊を攻撃できるが
城塞へクスなので攻撃前に退却されてしまう。
長浜城の羽柴方は、城を出て攻撃をかけてくる力はないので当面放置でよい。
なので唯一の任務マーカーは、勝家隊の進撃に使うことにする。
南下して堀隊を攻撃して3ヒット、堀隊は佐和山城に退却し
佐和山城にいた秀吉隊は、スタックオーバーによる連鎖退却で佐和山城南西へ。

ここで勝家隊に戦闘後前進をさせるかどうか小考。
前進せず、佐和山城と長浜城の間に陣地を築いて美濃方面との連絡線を確保し
美濃方面の羽柴方の城を陥としていくという作戦も考えられる。
が、ここは羽柴方が弱体化している間に一気に勝負をつけるべく
勝家隊を佐和山城北へ前進させることにした。

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posted by 慈覚 at 11:27| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その10

第9ターン、羽柴方の行動数は6、佐和山城周辺の手当てをするだけで手一杯だ。
秀吉、秀次とは別に与力部将の黒田官兵衛、中村一忠にも1枚づつ割り当てる。
ルールには回復を行った指揮官や回復の対象となった軍勢駒を
同じターンに他の指揮官の引率下で作戦行動させられるか否かについては明記されてないが
「そのヘクスにある他の任意の軍勢駒を引率して移動できる」
とあり、特に禁止する記述が他にないので可能と解釈することにした。
あとは佐和山城の堀秀政と後方の蒲生氏郷に割り当てる。

まず秀吉と三好秀次、中村一忠は回復を行う。
次に半数のユニットが損耗状態の堀隊を肥田城の南まで下げる。
替わりに蒲生隊を佐和山城へ。
そして秀吉隊から回復を終えた黒田官兵衛他3ユニットも佐和山城へ。

柴田方の任務数は5、これなら湖西方面の勝政以外の全指揮官を動かせる。

このゲームは各指揮官の最終的な移動力は、移動ダイスを振るまで決まらないので
どういう順番で各指揮官を移動させるかにもアタマを使う。
移動ダイスの目による影響が大きい指揮官から先に動かすということになるが
この場合は前田利家か。
移動ダイスは4で、ちょうど太君ヶ畑越から佐和山城も攻撃できるし
反対方向の大垣城にも届く。
ここは前ターンに勝家を戦闘後前進させた方針を継続して
ひたすら佐和山攻略で行くことにする。
次に滝川隊も近江方面に向かわせる、ダイスに恵まれ一気に太君ヶ畑越の手前まで。
岐阜城の神戸隊は、揖斐川をはさんで曽根城に臨む地点まで進出。
佐久間隊は北西へ1ヘクス下がり、街道沿いのヘクスへ。

そしていよいよ佐和山城ヘクスの蒲生隊、黒田隊との野戦だ。
羽柴方の反撃の目標は勝家隊、蒲生隊が3ヒット、黒田隊は0ヒット、どうした官兵衛。
そして柴田側の攻撃は前田隊3ヒット、勝家隊3ヒット。
羽柴方はたまらず退却を決断し、連鎖退却で秀吉隊が肥田城へ退却。
図らずも無傷の蜂屋隊が秀吉の統率下に入ったのが不幸中の幸いだが。

前田隊は既に移動と野戦を行ったので、勝家隊のみが攻城戦を行える。
が、損害1ヒットを蒙ったのみで戦果なし。

なんとか佐和山城は持ちこたえたものの
次ターンの任務数決定のダイスが悪いと羽柴方は崩壊しそうな情勢。

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posted by 慈覚 at 14:14| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その11

第10ターン、羽柴方の任務数は6、平均以上のダイスだがこの任務数では挽回は望めない。
まず前ターンに損害を受けた蒲生と黒田に1枚づつ。
あとは秀吉、蜂屋、堀と秀次ではなく与力の中村一忠のほうに割り当てる。
任務数6では、秀長他まで回らないのだ。

ここはどの指揮官で回復を行い
どの指揮官に作戦行動をさせるかをよく考えなくてはいけない。
3ユニットを回復させられる秀吉と蒲生氏郷は回復に回す、堀秀政も。

そして安土城から中村隊4ユニット、肥田城から蜂屋隊4ユニットが佐和山城ヘクスへ入る。
そして黒田隊3ユニットは佐和山城の南のヘクスへ、これはムダだったかな。

柴田方の任務数は1、また大雪?
ままいいさ、時間はこちらの味方だ、前田隊で黒田隊を攻撃して2ヒット。
黒田隊は想定通り肥田城へ退却、前田隊は深追いせず。

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posted by 慈覚 at 17:35| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その12

第11ターン、羽柴方の任務数は4、せっかく回復基調なのに。
ただ佐和山攻防戦が小康状態になったので、少し他を動かしてみる余裕はある。
まず佐和山周辺では、今回は秀吉と蒲生に任務マーカーを割り当てる。
残り2枚は美濃から秀長隊を呼び戻すのと筒井を再び参戦させるのに使う。

蒲生氏郷は回復を行い、蒲生隊は全ユニット回復。
秀長隊は関ヶ原の東まで戻ってくる。
そして秀吉と損耗状態の2ユニットは安土城まで下がり、秀次隊と合流。

柴田隊の任務数は3。
勝家隊は半数の4ユニットが損耗状態なので、無理はやりにくい。
そこで勝家隊と滝川隊を使って、秀長隊を迎撃することにした。
あと1枚は海津の先に布陣している勝政隊から金森長近ら小大名4ユニットを引き抜き
長浜方面へ連れて来るのに使うことにしたが、移動ダイスが良くない。
滝川隊は北上し関ヶ原の東で秀長隊に遭遇
勝家隊も佐和山城前面から関ヶ原へ転進し攻撃に加わる。
滝川隊は1ヒット、攻撃戦力が半減した勝家隊だが全ダイス命中の4ヒット。
全ユニットが損耗状態となった秀長隊は東へ退却、滝川隊が後を追う。

結果として秀長隊の犠牲で勝家をいったん美濃へ引き付けた形だが
これが悪手だったか否かは、この先をやってみないとわからない。

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posted by 慈覚 at 18:56| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その13

第12ターン、羽柴方の任務数は5。
秀長隊の逃走と、参戦した筒井隊の北上、湖西方面での池田隊の攻勢に3枚。
あと2枚は秀吉と秀次に割り当てる。

安土城の秀吉秀次のスタックは、秀吉の方を回復に使う。
これで損耗状態なのは7ユニット中2ユニットになった。
秀長隊は移動ダイスが悪く仕方なく大垣城に止まる、筒井隊は永原城まで進む。
池田隊も移動ダイスが悪く、とりあえず今津南西の丘陵に布陣。
そして安土城から秀次以下4ユニットを肥田城へ進める。

柴田方の任務数は2。
滝川隊と神戸隊で秀長隊を叩くことにする。
滝川隊が大垣城の南西に、神戸隊が揖斐川を渡って大垣城の北東に布陣。
完全に包囲した形だが、神戸信孝は行動力1なので野戦を行えるのは滝川隊だけだ。
秀長隊は退却を決断、城の南東へ逃れるが神戸隊のZOCのため3ユニット壊滅。
筒井の参戦マーカーを1マス、池田のを2マス動かして両者を再び中立化する。

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posted by 慈覚 at 20:44| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その14

第13ターン、羽柴方の任務数は6。
1枚は秀長隊の逃走に使うとして、残り5枚は蜂屋、中村、蒲生、黒田、堀に割り当て
佐和山城下に唯一残っている前田隊を集中攻撃することにした。

秀長隊は遠く伊勢まで逃走に成功。
肥田城からは黒田隊4ユニットが前田隊へ向かう。
次に堀隊が前田隊の南へ回りこもうとするが、移動ダイスが悪く立ち往生。
最後に蒲生隊が黒田隊に合流。
結局攻撃に参加するのは中村、蜂屋、中村、黒田、蒲生の四隊。
黒田隊と蒲生隊は平地から丘陵への攻撃となるので、最初の一撃で退却させたいところ。

中村隊の攻撃は2ヒット、蜂屋隊は0ヒット、黒田隊は2ヒット、蒲生隊は2ヒット。
利家以外全ユニット損耗状態となった前田隊は、反撃せずに東へ退却。
黒田隊と蒲生隊が後を追う。

柴田方の任務数は5。
前田隊の逃走、勝家隊の回復と金森長近らを呼び寄せるのに3枚使う。
あとの2枚で滝川隊と神戸隊に大垣城を攻撃させる。

金森長近以下中小大名4ユニットは賤ヶ岳付近で停止、前田隊は関ヶ原付近まで後退。
大垣城守備隊の反撃は滝川隊に1ヒット、大垣城への攻撃は滝川隊と神戸隊が各1ヒット。
大垣城は陥落し、神戸隊が入城。
状況マーカーはゲーム開始時の位置に戻り、柴田方は筒井参戦マーカーを1マス動かす。

羽柴方はあと5ターン以内に状況マーカーを最低5マス右に動かさないと敗北だ。
厳しくなってきた。

賤ヶ岳戦役14.png
posted by 慈覚 at 21:10| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その15

第14ターン、羽柴方の任務数は6。
中村、蜂屋、黒田、蒲生の4隊で関ヶ原付近に逃走した前田隊の追撃を試みる。
さらに長浜城から高山右近以下中小大名4ユニットと後方の堀隊も作戦に参加させる。
前田隊の隣には戦力を回復しつつある勝家隊があり危険だが、ここは勝負に出るしかない。

まず黒田隊が南から前田隊の捕捉を試みるが、ダイス目が足りず土岐多良越で停止。
次の蒲生隊もダイスが悪く、黒田隊の手前で停止。
肥田城の蜂屋隊は中仙道から関ヶ原に向かい、前田隊の捕捉に成功。
中村隊はやはりダイス目が足りず、蜂屋隊の手前で停止。
堀隊は堀秀政以下4ユニットだけで中村隊に合流。
そして長浜城から高山他4ユニットが蜂屋隊に合流。
結局、前田隊追撃に参加できるのは蜂屋隊と高山隊だけという思わしくない展開だが
丘陵から平地への攻撃なので+1の修正があるのは大きい。

蜂屋隊の攻撃は+1修正にもかかわらず0ヒット、使えないヤツ。
高山隊の攻撃も1ヒットのみ。
全ユニット損耗状態となった前田隊は北へ退却していく、羽柴方は深追いはしない。
羽柴方が勝負に出た作戦だったが、完全に肩透かしを喰らった。

柴田方の任務数は3。
勝家隊、滝川隊に今まで待機していた佐久間隊を加えて
蜂屋隊と高山隊に反撃を加えることにする。
が、佐久間隊はまさかの移動ダイス1で攻撃に参加できない。
作戦を変えて、長浜城ヘクスの中川隊を攻撃することにした。
柴田隊の攻撃は1ヒット、滝川隊の攻撃も1ヒット。
蜂屋隊と高山隊は西へ退却し、さらに堀隊と中村隊が連鎖退却。
柴田方は平地にいた滝川隊を戦闘後前進で丘陵へ上げる。

長浜城ヘクスの中川隊の反撃は2ヒット、佐久間隊の攻撃も2ヒット。
羽柴方の陣地があるのでこの野戦は1ラウンドで終了。

このターンは双方とも狙いが不発に終ったが、羽柴方はさらに勝負手を続けるしかない情勢。

賤ヶ岳戦役15.png
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2015年06月01日

vasaalで賤ヶ岳戦役 その16

第15ターン、羽柴方の任務数は5。
黒田隊、蒲生隊で前田隊を追撃すればユニット除去の可能性が狙えるが
その直後に丘陵に陣取る柴田隊などから反攻されて、それ以上の損害を受けそうである。
そこで手前の滝川隊への攻撃を試みることにした。
同時に近江側は、弱体化した蜂屋隊を堀隊と後退させ、高山隊と共に滝川隊への攻撃に参加させる。

黒田隊と蒲生隊が南東から、中村隊と高山隊が南西から滝川隊を攻撃する。
離脱した蜂屋隊は長浜城の中川隊と合流。
中村隊の攻撃は1ヒット、高山隊は0ヒット、黒田隊は1ヒット、蒲生隊も1ヒット。
6ユニット中4ユニットが損耗状態となった滝川隊は北へ退却。
その結果勝家隊、前田隊が次々と連鎖退却することになった。

柴田方の任務数は3。
前田隊の回復と滝川隊の逃走に2枚、残り1枚は神戸隊で曽根城を攻めることにした。
滝川隊は曽根城の東まで後退し、攻城戦に参加する。
曽根城への攻撃は神戸隊の1ヒットのみ。

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posted by 慈覚 at 00:16| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その17

第16ターン、羽柴方の任務数は5。
残り3ターンで柴田方に相当な打撃を与えなければならない。
堀、中村、高山、黒田、蒲生の各隊を糾合して勝家隊に狙いを定める。

高山隊と堀隊が南西から、中村隊と黒田隊が南から、蒲生隊が南東から勝家隊を総攻撃。
高山隊は1ヒット、堀隊は2ヒット、中村隊は2ヒット、黒田隊は1ヒット
蒲生隊は2ヒット。
全ユニットが損耗状態となり2ユニットが壊滅して勝家隊は北へ退却、前田隊が連鎖退却した。
羽柴方は池田の参戦マーカーを動かし、再び参戦状態とした。

柴田方の任務数は6、柴田勝政以外の6隊を全て動かせる。
ただ美濃方面で使い物になるのはもはや神戸隊のみであり
ボロボロになった他の隊を安全な岐阜城へ逃がすには
前ターンの攻城戦で生き残った曽根城と清水城が非常に邪魔となる。
滝川隊は揖斐川を越えて曽根城の北へ。
前田隊も曽根城方面への後退を試みるが、ダイスが悪く仕方なく北へ。
勝家隊は曽根城北西まで逃走して停止。

金森隊は長浜城北方の丘陵まで前進。
佐久間隊は長浜城ヘクスの中川隊と蜂屋隊を攻撃、中川隊と蜂屋隊の反撃は0ヒット。
ここで鬼玄蕃の猛攻が炸裂
5ヒットで全ユニットを損耗状態としさらに中川隊2ユニットが壊滅。
柴田方は池田と丹羽を再び中立に戻す。

ここでルール上、全ユニット損耗状態の勝家隊が攻城戦に参加できるかどうか。
「敵守備隊に隣接している任意の指揮官に攻城戦を実施させる」
ということで、一方的に反撃を受ける可能性がある替わりに
戦闘後前進の権利を得るために攻城戦に参加することは可能と解釈した。

ということで神戸隊、滝川隊、勝家隊で曽根城を攻撃。
曽根城守備隊の反撃による損害はなく、神戸隊の攻撃は1ヒットで曽根城は陥落。
勝家隊が曽根城に入る。
状況マーカーが1マス左へ、北畠が中立となり
さらに柴田方は蜂屋の参戦マーカーを動かして中立にした。

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posted by 慈覚 at 01:14| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その18

第17ターン、羽柴方の任務数は3、ついにダイス運にも見放されたようだ。
残り2ターンで状況マーカを6マス動かすのはほぼ不可能だから
ここは勝家のクビを取りに行くしかない。
堀、黒田、蒲生の3隊に勝家抹殺指令が下った。

勝家隊は城塞ヘクスにいるため、攻撃の前に退却されてしまう。
ただ長良川越えの退却にはダイスチェックが必要で
ダイスチェックなしに退却できるのは南東側のみだ。
そこでまずこのヘクスをZOCに入れるべく、蒲生隊が動く。
が、移動ダイスが悪く失敗、仕方なく曽根城南西から攻撃をかける。
堀隊は移動ダイスが良く、曽根城北西に到達。
ところが黒田隊は移動ダイスが悪く、攻撃に参加できない。

勝家隊は攻撃前に南東へ退却、堀隊と蒲生隊は曽根城に戦闘後前進。
ここで取られた城を取り返した場合、状況マーカーを動かせるのかどうか。
11.4(2)には「城塞は、守備隊が除去された場合、陥落する」と定義されているので
取られた城を取り返した場合は、ルール上の城の陥落とは見なさないと解釈した。

柴田方の任務数は2、勝家と前田利家に割り当てる。
前田隊は回復を行うか渡河を試みるか迷うところだが
渡河する方を選び、移動ダイスに恵まれ揖斐川の北へ。
勝家隊は岐阜城の南まで後退、柴田方はロスタイムを数えるところまで来た。

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posted by 慈覚 at 01:51| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その19

第18ターン、羽柴方の任務数は3。
このゲームは必ずしも18ターンで終了するわけではないが
状況マーカーが柴田勝利ラインから5マスも右にある状況では、ほぼ最終ターンと言える。
せめて黒田、中村、高山の3隊で神戸信孝に一泡吹かせよう。

まず中村隊が大垣城の南へ回りこむのに成功
これで退却時に損耗チェックを強いることができる。
続いて黒田隊と高山隊が大垣城の西へ。
神戸隊は攻撃される前に退却、1ユニット損耗、中村隊と高山隊が大垣城に入る。

柴田方の行動数は4、神戸、滝川、前田、佐久間に割り当てる。
神戸隊は揖斐川を渡河、前田隊は清水城の北へ、滝川隊は清水城の北東へ。

佐久間隊が長浜城の中川隊と蜂屋隊を攻撃、両隊は攻撃を受ける前に退却。
佐久間隊は攻城戦に移り、守備隊の反撃で1ヒットを蒙るが戦果なし。
最後に前田隊と滝川隊が清水城を攻撃するも戦果なし。

戦況はまだまだ戦える余地が十分ありそうだが、ゲームはここで柴田方圧勝で終了。

賤ヶ岳戦役19.png

羽柴方のツートップ、秀吉と秀長が中盤以降ほとんど機能しなくなってしまった。
第7ターンに前田隊による秀吉隊追撃が成功したのが大きく
結局、最後まで柴田側がその貯金を増やしながら守りきったという印象。

ゲームバランスは別として、柴田方の方が作戦を立てやすいので
対戦する場合は、初心者の方が柴田方をやるのがいいと思う。

羽柴方は秀吉、秀長、秀次に一人づつ付いている与力部将の活用がポイント。
与力部将で回復を行って、大将で作戦行動のコンボが使える。
秀次隊と秀吉隊から与力部将率いる4ユニットの部隊を二つ分遣し
残りを合流させて秀吉隊8ユニットで運用するというのも考えられるが
任務マーカーが1枚余分に必要になるのでいい方法かどうかは微妙。

posted by 慈覚 at 02:22| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

vasaalで賤ヶ岳戦役 その20

これは、予想外に傑作じゃないですか。
一般的な評価は悪くないようだが、もっと高くてもいい。
異論がある方は、秀吉軍記の賤ヶ岳シナリオをプレイして比べてみて欲しい。
戦国ゲームが世紀末をまたいでどれだけ進化したかを実感できるだろう。
拙僧の崇拝するゲームの一つにナポレオン帝国の崩壊という作品があるが
ああいう剣術の試合のように、敵との間合いを計りながら斬り合うゲームは
日本史ゲームでは賤ヶ岳戦役が初めてではないか。
そもそも間合いが重要だからヘクスを用いるのであって
単に殴り合うだけならエリア方式やポイント式の方がよほどプレイしやすいのだ。

ほとんどの作戦級ゲームは、地形効果が防御側にボーナスを与えるルールになっているので
攻撃側は兵力か指揮官の能力で防御側に勝ってないと仕掛けられないのだが
このゲームは陣地が無ければ攻撃側有利なので、迂闊に相手の攻撃圏内に入ると叩かれる。
これが非常に戦国らしいし、考えどころが多い。

1ヘクスが約3kmで、スタックと統率の上限が8ユニット(6000〜12000人)と
シミュレーションとしてはおかしいぐらいきつめに設定されているのが上手い。
エポック関ヶ原が1ヘクス1200mで1ヘクスに最大45000人まで詰め込めるのと比較すれば
そのデフォルメの度合いがわかる。
つまりわざと主力を1スタックないしは1部隊にまとめられないようにしてあり
しかも各部隊はダイスを振るまで移動力が確定しないので
大軍を運用する際には、どうしても布陣に乱れが生じることになる。
この演出が絶妙で、最初から狙ってこれをやったのだとしたらデザイナーは天才だろう。

題材的には、攻撃力4を設定できる極端に強い部将が登場するシナリオなら
より面白いゲームが作れそうだ、例えば真田軍記のテーマ。
真田軍記も良作だが、いかんせん徳川方がいったん兵力を集中してしまうと
大坂方の個々の指揮官の能力がいくら優れていてもなすすべがない。
が、賤ヶ岳戦役のシステムなら
徳川の大軍も複数のスタックに分かれて行動しなければならないので
大坂方による戦術的な仕掛けがいろいろ工夫できるだろう。

ただ、このシステムは1ヘクス3kmだからギリギリ成立しているのであって
戦国群雄伝シリーズのように1ヘクス6kmぐらいになると、このやり方は無理だろう。
さすがに6kmだとスタック制限はもっと緩くせざるを得ないし
各指揮官の統率力を低く設定しても、スタックは可能だから
手番側の移動中に、非手番側が割り込んでリアクション移動から
そのまま戦闘に持ち込めるような、より複雑なシステムを考えないと
賤ヶ岳戦役で表現されているような戦術的な駆け引きは出来ない。
しかし1ヘクス3km以下でマップを作成できるテーマなら
賤ヶ岳戦役システムは広く応用できると思う。

賤ヶ岳戦役のシステムのキモは、任務数決定ダイス+移動力決定ダイスだ。
デッキメイクと同じ考え方で、プレイヤーがある程度ランダム性を制御できる。
これは信長最大の危機のようなチットドローとプレイヤーの手間は大して違わないが
ムダな引きがないので、プレイアビリティは高いしストレスがたまらない。
最大の危機のように完全にランダムなシステムだと、どうもやる気が削がれてしまう。

それにしても、これほど完成度の高いゲームを提供できるのだから
戦国群雄伝シリーズの再販に際して、秀吉軍記以降のシリーズ基本ルール改訂を反映してない
ルールブックをそのまま付けて売るというのはいかがなものだろうか。
特に今さら改訂前の野戦ルールでプレイしろというのは拷問に等しい。
もっとも今となってはルール全体の改訂が必要な年代モノゲームとなってしまっているので
独眼竜政宗再版?の暁には、販促を兼ねてなんらかの対応をしてもらいたい。
posted by 慈覚 at 03:20| 賤ヶ岳戦役 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする