文禄の役〜秀吉最大の敗北〜 は真本信長公記とセットで
コマンドマガジン第69号の付録ゲームになっていた。
それぞれユニット数70と、ウォーゲーム日本史よりやや小さいサイズのゲームだ。
文禄の役のPCゲームとしては、天下統一相克の果ての
ユーザーカスタマイズ版であるRuler of Eastがあった。
相克の果てはWindows10では動作しないようなので
シナリオデータ形式が共通の下天一統にどなたか移植していただければ有難いのだが。
同人の戦国史のユーザーシナリオもいくつか制作されている。
TotalwarShogun2のmodであるMorningSunは現在も更新中だ。
あと、合戦中心だが、一応キャンペーン形式でもプレイできる
Sengoku Jidai: Shadow of the Shogunにも壬辰倭乱(文禄の役)シナリオがある。
これには、1936年の後金による朝鮮出兵(丙子胡乱)のDLCもある。
ボードゲームとしては、本作の三年後に発売された
名称が紛らわしいので以下、コマンド文禄とGJ文禄と呼ぶことにする。
GJ文禄もコマンド文禄も1ターン一か月は共通だが
GJ文禄は文禄元年四月から二年七月までの16ターンの長丁場であるのに対し
コマンド文禄は全10ターンで、冬季は二か月まとめて1ターンとしており
これはGJ文禄の最初と最後の各2ターンが省かれた期間に相当する。
つまりコマンド文禄は朝鮮の正規軍がほぼ壊滅し
日本軍が開城まで進出し明軍の介入が始まった時期から始まり
講和交渉が始まり、明軍が戦闘より交渉を優先する方針に転じた時点で終わる。
GJ文禄は朝鮮軍VS日本軍という視点であるのに対し
コマンド文禄は明軍VS日本軍という視点からデザインされているという印象だ。
各ターンは
1.増援・補充フェイズ
2.行動回数判定フェイズ
3.行動フェイズ
4.戦闘フェイズ
5.VP計算フェイズ
日本軍は9隊のうち4隊が開城、2隊が漢城に配置するよう指定されている。
とりあえず手堅く釜山からの連絡線の確保を重視することにして
5番隊を忠州、細川忠興を金山、7番隊を昌寧、羽柴秀勝を釜山に配置する。
明軍は義兵3ユニットを平壌に、残り10ユニットは自由配置。
全羅道に3ユニット、江原道に4ユニットを配置すると
残り3ユニットで平安道黄海道を支配するか、咸鏡道に置くかといったところ。
とりあえず明軍の手が届きにくいところということで咸鏡道を優先した。